地下鉄「西28丁目駅」から徒歩1分 さとうのりゆき歯科クリニック  札幌市の一般歯科・小児歯科・インプラント・審美歯科・歯周病治療・口腔外科・訪問歯科
さとうのりゆき歯科クリニック
院長紹介
診療案内
治療症例
スタッフ紹介
院長日記
訪問歯科
お問い合わせ
トップへ
日本訪問歯科協会
通院が困難な方やお体が不自由
な方の歯科往診サービスです。
日本訪問歯科協会のサイトへ
 
一般歯科 小児歯科 歯周病治療 インプラント 審美歯科 口腔外科
診療案内トップへ
 
大きな虫歯の根の治療について

 虫歯は小さい最初のうちは何も症状が出ないことが多いですが、大きくなって歯の神経(正確には歯髄といいます)に到達すると、強い痛みが出てくるようになります。そうなると神経を取らなければなりません。これを根管治療といいます。
歯の神経というのは実は神経だけではなく血管やリンパ管などの集まった組織ですが、痛みしか感じないというそれはそれは厄介な代物で、もちろん神経を取るときは麻酔が必要になります。
麻酔を効かせたあとに神経を取るのですが、これがまた歯科治療の中で一番難しい治療のひとつです。
特に奥歯の場合は根が3つもありそして根の形態がとても複雑で、また口の奥で治療が困難なことも多く、患者さんも歯科医もとても苦労するものです。丁寧にやると最低でも奥歯では4,5回もかかります。
難しい場合はもっと(10回くらい)かかるときもあるんです。リーマーという細い針を根の中に通して神経をとります。根の先端まで針を入れて神経をとるのですがこれが口で言うのは簡単ですが、実際にはとても難しい作業です。1回では取りきれなくて何回かかかることもあります。

 何とか神経を取ったとしますが、じつは神経をとっただけでは不十分で、その後はその根の中を大きく広げて充填材をつめなければなりません。
なぜそうしなければならないかというと、神経を取っただけで根の中を空洞にしておくと、口の中のばい菌が入ってそれが根の中を伝わってあごの骨の方まで到達し、あごの骨がばい菌にやられてしまうからです。
よく虫歯のせいで顔を腫らした人を見たことがあると思いますが(最近はそこまでひどい人はあまりいないかな?)、これはあごの骨がばい菌に感染したためで、ほとんどが根からばい菌が入ったことが原因によるものです。昔はこれで死ぬ人もいたそうですが、今は抗生剤が発達していてそんなことはまずありません。
しかしそうはいっても相当痛く,腫れてかなり苦痛がありますので、そんなことにはならないように根の治療を最後まで行わなくてはなりません。話を元に戻しますが、神経をとった後根の中を大きく広げるために根の治療が何度か続きます。きちんと根の長さを測って根の先端まで広げてやるのです。
患者さんにしてみればもう痛くもないのにいつまでも何をやっているのだろう?と思うかもしれませんが、ここで手を抜くとさっき言ったようなことが起きることもあるんですね。だからここは歯科医も患者さんも辛抱のしどころだと思います。そうして根の中の拡大作業が終わったら、樹脂で中を封鎖するということをやってようやく根の治療が終了します。
神経を取ってしまった歯はたいてい虫歯の部分が大きく、そのままでは冠をかぶせることができないことが多いので、根の治療が終わったらまず土台を入れてから冠をかぶせることになります。
まれに歯がたくさん残っていればそのまま穴をふさいで終わることもあります。

 これで神経の治療から始まった大きな虫歯の治療がようやく完了することになります。最初から数えて少なくとも6、7回かかるでしょうか。考えてみてください。もし虫歯が小さくて神経の治療をしないとしたら、ただ詰め物をするだけ、普通は1、2回、長くても3回で終わってしまうんです。この5、6回の差はとても大きな差だと思いませんか?それだけ時間と労力とお金がかかってしまうのです。虫歯を小さいうちに治しましょう。早期発見早期治療を、と言われる所以はここにあるのです。そしてもう1つ、神経の治療あるいは根の治療が100%成功することは残念ながらないということも付け加えておかなければなりません。成功率は大体90%ちょっとといわれています。仮に90%としても、10本に1本は失敗してしまうということです。歯科医がどんなに一生懸命やっても失敗してしまうことがあるという現実。これは歯の根管がとても複雑であること、見えない部分を手探りでやるということが大きな理由です。仮にうまくいったとしてきちんと冠が入って終わったとしても、神経を取ってしまった歯は構造的に弱く、今度は歯が割れやすいという問題が出てきます。歯の根が割れてしまったら、ほとんどの場合で抜歯となっちゃうんです。
助けることのできる場合はごくまれです。この歯根破折もわれわれ歯科医を悩ます大きな問題です。

 もし根の治療だけでうまくいかない、あるいは再び痛みや腫れが出てきたということになれば、また再治療、それでもうまくいかなければ今度は外科処置の適応になります。この場合、根から入ったばい菌によって根の先端部にのう胞や肉芽腫といった炎症組織が作られていることが多く、これを外科的に取り除くことが主な治療の目的となります。具体的には歯根端切除術といって骨の外側から穴を開けて根の先端を切り落としてのう胞ごと取り出す手術か、歯牙再植術といって一度その歯を抜歯してのう胞を取り出し、そして根の先端をきれいに封鎖してからまた元に戻す手術が行われることになります。どちらも外科的な処置ですので傷が治るまで2、3週間かかります。また一般的には大臼歯には向かない手術ですから、奥歯がひどい虫歯になってなかなか根の治療がうまくいかないときには、最悪の場合抜歯ということになってしまいます。

ということで、たかが虫歯といって放置すると、その歯がひどいことになって腫れや痛みが出たり、治療に時間がかかったり、外科処置をしなきゃならなくなったりといいことは何もありません。それを予防するためには定期的に信頼できる歯科医の検診を受けて虫歯を小さなうちに治すことです。それ以外には方法がありません。虫歯は初期のうちはほとんど痛みやしみるなどの症状がなく、自分ではなかなかわからないものです。痛い、しみる、などの症状が出たときはすでにワンランク病状が進んでいることが多いのです。
どうか皆さん生涯健康なお口でいるために、くれぐれも食生活と清掃に気をつけて、歯科医の検診を定期的に受けてください。一生自分の歯でかめるように我々歯科医もできる限りお手伝いいたします。
 
入れ歯の治療について
 入れ歯というと皆さんどのようなイメージを持ちますか?どちらかというとかっこ悪い、痛い、合わない、噛めないというマイナスイメージが強いと思います。確かに入れ歯は取り外しで、ブリッジやインプラントに比べてかっこ悪いというイメージは多少避けられないと思います。しかしその他の点についてはもちろん個人差はありますが、ある程度解決することができます。どうすればいいかというと、簡単に言ってしまえば丁寧に作るということです。それしかありません。
 人それぞれお口の中の状態が違うので、残っている歯の状態をよく調べて、入れ歯にとって有効に利用できるようにまず冠やブリッジを入れなおします。どうすれば入れ歯が口の中で動かずに安定するかを良く考えて、冠やブリッジを入れるのです。それから型を取るわけですが、このときも1度で型を取らず、当院ではまず最初に予備の型を取って、そこから作った模型で患者さんの口の中にきちんとあったトレーを作ります。そしてそのトレーを口の中でもう一度合わせて、それから最終的に精密なシリコンという型取りの材料で型を取るのです。これ以外に入れ歯の型を正確にとる方法はありません。(総入れ歯はちょっと違う場合もありますが)
次に咬みあわせを取るわけですが、ここも重要な部分です。特に失った歯が多くなったり、総入れ歯の場合はここが一番難しいといっても過言ではないですね。できるだけ最終的に出来上がる入れ歯に近い状態で咬みあわせを取ることがうまくいく秘訣だと思います。
特に部分入れ歯の場合は、歯にかけるバネ(クラスプといいます)や連結部分などの金属部分(メタルフレームといいます)が出来上がった状態で咬みあわせを取るとうまくいきます。
咬みあわせをとったら、今度は実際に歯を並べます。特に前歯がからんでいるときは見た目が非常に重要なので、技工士さんは細心の注意を払って並べます。女性の方はやはり入れ歯といえども前歯がきれいであることは最大の関心事ですよね。ちなみに当院の技工は札幌デンタルラボラトリーという東北以北では最大の技工所がすべて受け持っています。保険診療の技工といえども手を抜かないで丁寧にやってくれているのでとても満足してます。
技工士さんが歯を並べたら、もう一度患者さんに来院してもらい、お口の中に試適してかみ合わせや見た目をチェックしてOKということになったら、次回ようやく完成となります。入れ歯だけを作る場合、来院回数は予備の型から数えると最低でも5回必要です。その前に残っている歯のクラウンやブリッジの治療があると、もう数え切れないくらいになることもあります。

 しかしこのように丁寧に作っていても、やはりこれだけではうまくいかないケースもあります。あごの骨がやせている下の総入れ歯のケースなどがそうです。この場合は出来上がった入れ歯を使って、もう一度型取りを特殊な材料を使ってやり直すこともあります。この材料は時間をかけて徐々にお口の中になじむような性質のもので、かみ合う力に応じて口の中が実際に機能したときの状態の型取りができるようになります。このように土手がなくて難しいケースでも、時間をかけて丁寧に作ることでたいていの場合はうまくいきます。
場合によっては少数のインプラントを入れて入れ歯の支えにしたり、やわらかい裏打ちの入れ歯にしたりすることもあります。インプラントは入れ歯の安定が悪いとき、土手がやせているときにはとても有効な方法です。ごく少数のインプラントで入れ歯の安定性が劇的に向上します。また柔らかい裏打ちの入れ歯も最近は良く使われています。残念ながらどちらも保険外診療になってしまいますが。
当院では保険診療でも保険外診療でも入れ歯の作り方に差はありません。基本的に今述べたような作り方ですべての入れ歯を作っています。そうしなければかめる入れ歯ができないことがわかっているからです。入れ歯を作って咬めないといわれるほど、歯科医にとって悲しいことはありません。じゃあ保険と保険外の違いはいったいなんだといわれると、これは一口に言って装着感の違いといえると思います。たとえば保険の部分入れ歯は必ずバネが見えてしまいますが、保険外ではアタッチメントというものを使ってバネがすっきりと歯の中に取り込まれ、バネを見せなくすることができます。また総入れ歯の場合では金属を使うことで薄くでき、装着感が上がります。インプラントは外科手術が必ずつきまとうのでちょっと怖い、でも入れ歯のバネが見えるのは抵抗があるという方にはお勧めだと思いますよ。
 入れ歯の治療が長い間かかってようやく終わって物がかめるようになった、やれやれと思って患者さんも歯科医もほっとします。しかし安心するのは早いのです。部分入れ歯の場合はその歯があっての部分入れ歯ですから、歯がなくなってしまっては元も子もありません。また歯茎や土手は必ずやせてきます。人は必ず老化するのですから、いつまでもお口の中が作ったときの元のままということは本来ありえないのです。ですから入れ歯をできるだけ良い状態で長持ちさせるためには定期健診が必ず必要になります。これをリコールといいますが、一度入れ歯となったら歯医者さんとはもう縁が切れないと覚悟を決めてください。基本的には6ヶ月に一度のチェックが必要です。そのときに入れ歯が歯茎とあっているか?バネがかかっている歯の状態はどうか?ぐらぐらしていないか?清掃状態はどうか?かみ合わせは磨り減ってきていないか?などを調べます。もし不具合が見つかったらその時点で対処しなければなりません。どんな歯科治療の場合もそうですが、基本的にはすべての人工物は徐々に劣化すると考えてください。それは入れ歯でもブリッジでもインプラントでも同じです。その劣化のスピードをできるだけ遅くするためには定期健診が欠かせないのです。ある日突然だめになるというようなことはあまりありません。定期健診をすることである程度予測できるし、事が大きくならないうちに発見することもできるのです。だから信頼の置けるかかりつけの歯医者さんを見つけたら、定期的にチェックしてもらってください。
 
 
ページのトップへ
 
さとうのりゆき歯科クリニック